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白内障は手術しないで治すことはできる?治療・改善や予防方法を紹介

2024年6月25日

白内障は手術しないで治すことはできる?治療・改善や予防方法を紹介

老化現象の一つでもある白内障は、50代では50%、80代では80%が発症しているといわれています。

白内障を発症すると、視力の低下や見えにくさやまぶしさなどの症状が現れ、放置すると進行していく病気です。

白内障になると生活にも影響が生じるため早めの治療が必要ですが、治療方法として手術を行うのが一般的です。

しかし、「白内障を手術しないで治すことはできる?」「手術をしないで自力で白内障を治したい」という方もいるでしょう。

この記事では、白内障を手術しないで治すことはできるのかという疑問にお答えするとともに、治療・改善方法について詳しく紹介します。

白内障は自力で治すことができない

白内障は自力で治すことができない

白内障は自力で治すことができない病気です。

白内障とは眼内の水晶体が濁ってしまう症状のことで、水晶体は眼の中に入る景色のピント調整やカメラのレンズのような役割を担っています。

水晶体が濁るということはカメラのレンズが濁っているようなものであり、景色がぼやけて見えたり、通常よりもまぶしく見えたりします

水晶体が濁る理由は水晶体のタンパク質変性によるもので、透明な卵の白身に熱を加えて白くなることをイメージすると分かりやすいかもしれません。

ゆで卵や目玉焼きの白身が透明に戻らないのと同じように、白内障を発症すると濁った水晶体が元に戻ることはありません。

さらに、自力で水晶体の濁りは取り除けないため、自力で治すことはできないというわけです。

また、タンパク質変性は老化により起こる現象であるため、放っておくと症状は悪化する一方になります。

症状が進行すると水晶体の白濁が進んで見えづらさが目立つようになり、さらには緑内障や水晶体融解性ぶどう膜炎など、深刻な合併症を引き起こす可能性もあります。

他にも、見えにくさが続くと転倒や骨折のリスク、精神的なストレスにもつながるため、心身の健康を保つためにも早期の治療が必要です。

白内障を手術しないで治す方法はない

白内障を手術しないで治す方法はない

白内障の進行を止めるためには、眼科で治療を受ける必要があります。しかし、白内障を手術しないで治す方法はありません。

ここでは、白内障の治療に手術が必要な理由や治療を検討するべき症状の程度などを紹介します。

根本的な治療方法は手術のみ

現代の医学において、白内障の根本的な治療方法は手術しかありません。なぜなら、濁った水晶体は投薬や生活習慣の改善などで元に戻すことができないためです。

白内障の手術は超音波水晶体乳化吸引術と呼ばれる手法が一般的で、白く濁った水晶体を取り出して人工レンズを挿入します。

人工レンズは水晶体の代わりとなるもので、濁った水晶体からクリアなレンズになることで明るい視界をもたらすことが可能になる仕組みです。

また、人工レンズは単焦点眼内レンズといって1点に焦点を合わせるタイプのレンズと、多焦点レンズ眼内レンズといって2点以上に焦点を合わせられるタイプがあります。

単焦点眼内レンズは遠視用眼鏡、乱視用眼鏡or もしくはその両方、もしくは近視用眼鏡が必要になりますが、多焦点レンズは眼鏡不要で広い範囲が見えるようになり、視力や見え方が改善されます。

なお、白内障の手術は「痛みが怖い」「時間がかかりそう」「眼の手術は不安」と思う方もいますが、部分麻酔を行うため痛みはほとんどありません。

手術は日帰りと入院のケースがありますが、手術そのものにかかる時間も数分~数十分ほどです。今では医療の進歩により傷口も非常に小さく、負担の少ない手術が可能となっています。

ただし、白内障手術は高い技術を必要とするため、実績がある医師や眼科医を選んで治療を受けることが重要です。

点眼薬は根本的な治療にはつながらない

白内障を治療できる有効な点眼薬はありません。

点眼薬の使用で白内障の進行を多少遅らせる効果は期待できますが、完全に症状の進行を食い止めることはできないため、最終的には白内障の手術が必要になります。

点眼薬や内服薬は、白内障の治療を目的としたものではありません。

白内障の手術を検討する症状の程度

白内障の手術は、症状が現れたタイミングで検討することをおすすめします。白内障は個人差もありますが、進行すると以下のような症状が見られることが多いです。

  • 白くかすんで見える
  • もやがかかって見える
  • 物が二重に見える
  • 物が滲んで見える
  • 屋外に出るとまぶしく感じる

このような症状が現れるのは、濁った水晶体により光の屈折が正常に行われないためです。

正常な状況なら、物を見るときは反射した光を眼の表面である角膜に取り入れて屈折させることで、瞳孔を通って水晶体で屈折した網膜に焦点を結びます。

そのため、上記のような症状が現れた場合は白内障の可能性が高いです。

ただし、白内障は水晶体の周囲から徐々に濁り始めるケースも多く、初期のうちは自覚症状がないケースも多くあります。

白内障の症状が現れたときにはすでに進行している状態の場合が多いため、すぐに手術が必要になるケースも少なくありません。

白内障の手術は早期がおすすめ

自覚症状がなくても、眼科検診で白内障と診断された場合はできるだけ早期の手術がおすすめです。

その理由として、白内障は進行すると手術の難易度が高くなり、通常の手術では対応できなくなる可能性があることが挙げられます。

また、年齢を重ねると全身疾患により手術が難しいケースや、合併症のリスクが高くなることにも注意が必要です。

白内障手術は安全性が高いため、白内障と診断されたらすぐに手術しても問題ありません

しかし、単焦点眼内レンズだとピントの調整機能がないため、近くか遠くかの一方を見るときは眼鏡が必要になり、老眼の見え方とさほど変わりません。

そのため、白内障手術で老眼対策を兼ねるのであれば、多焦点眼内レンズを選ぶ必要があります。

白内障の予防方法

白内障の予防方法

白内障と生活習慣には深い関係があります。白内障を予防するためには、生活習慣の改善を図ることが大切です。

ここでは、白内障の予防方法を紹介します。

紫外線対策

紫外線対策を行うことは、白内障の予防や進行抑制に効果が期待できます。

白内障の原因となる水晶体は紫外線を受けると活性酸素が発生し、これによって水晶体の細胞に含まれているタンパク質の酸化が起こります。

長時間にわたって紫外線を浴び続けてしまうと、白内障の進行を早めるため注意が必要です。

特に晴天下の海や登山、屋外スポーツなどは短時間で強い紫外線を浴びることになります。紫外線対策として有効な方法は、眼鏡やサングラス、つばの広い帽子の着用などです。

ただし、サングラスの着用においてはコロネオ現象に注意する必要もあります。

コロネオ現象とは、眼目の両側から入り込んだ紫外線が角膜周辺部で屈折し、眼の鼻側に集中することで、結果的に正面からの紫外線よりも強いダメージを与えることです。

紫外線対策用のサングラスは、コロネオ現象に対応しているものを選ぶのもよいでしょう。

抗酸化作用のある食べ物の摂取

食べ物で白内障を治すことはできませんが、抗酸化作用がある眼に良い食べ物を積極的に摂ることで白内障の予防効果が期待できます。

具体的には、以下のような食べ物です。

  • ブロッコリー
  • お茶
  • 大豆
  • ブルーベリー
  • にんじん
  • ほうれんそう
  • トマト
  • みかん
  • かぼちゃ
  • ハーブ
  • ゴマ

また、緑黄色野菜を積極的に摂ることや水分をたくさん摂ることも大切です。一方で糖質が多い食べ物や飲み物は、過剰摂取によって白内障のリスクを高めます。

これは白内障の中に糖尿病が原因で発症する「糖尿病白内障」と呼ばれる病気があるためで、特に20代~30代の若年性白内障に多いです。

もちろん、甘いものが体や眼に悪いわけではなく、糖は体や脳のエネルギーとして利用されるため、生きていくうえで最低限の摂取は必要となります。

また、インスタント食品も人体を酸化させる油や塩分が多く含まれており、白内障を進行させる原因にもなるため、過剰摂取にならないように注意しましょう。

禁煙

白内障は加齢だけでなく、喫煙も引き起こす原因の一つとして挙げられます。

眼の周りには多くの毛細血管が張り巡らされており、この血管を通して眼の健康に必要な栄養分が送られてきます。

しかし、タバコに含まれているニコチンを摂取すると血液の流れが悪くなり、必要な栄養分が届かなくなり、眼の老化が進みやすくなります。

また、喫煙で発生する窒素酸化物が水晶体のタンパク質や、水晶体内部に存在しているα-クリスタリンという特殊なタンパク質にも悪影響を及ぼすと考えられています。

タバコは、煙を吸い込まなくても身体に悪い影響を及ぼすことが知られており、他人が吸っているタバコの煙を吸い込む受動喫煙や、火を消したあとに残るタバコの有害成分を吸い込んでしまう三次喫煙などにも注意しましょう。

また、喫煙はしないことが望ましいですが、減煙することで病気になりにくい身体になるため、まずは1本を目標に減煙を始めてみてください。

適度な運動習慣

適度な運動習慣は、白内障予防に効果的です。

その理由として挙げられるのは、運動によって眼周辺の毛細血管の血流が改善されるため、眼に必要な栄養が届くことや老廃物が排出されることなどがあります。

また、運動することで生活習慣病を予防でき、糖尿病に起因する白内障の予防にもつながるでしょう。おすすめの運動はウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動です。

運動する場合は無理をしないことが原則であり、運動時間を長くするよりも習慣化する方が重要になります。

睡眠の改善

白内障予防として睡眠の改善も挙げられます。睡眠不足になると抗酸化作用が弱まり、白内障のリスクを高める可能性があります。

寝る前に交感神経を刺激するような行動を取ると脳が活性化し、睡眠の質が低下するため、寝る直前の飲酒や喫煙、熱いお湯での入浴、スマホやテレビなどは避けましょう

一方、白内障になると睡眠の質が低下するといわれており、睡眠障害や不眠などの原因になる場合もあります。

このような場合は、白内障の治療を行うことで改善する可能性もあります。

まとめ

白内障を手術しないで治すことはできません。

白内障は水晶体がタンパク質の変性によって濁る現象であり、一度濁ってしまうと元には戻らずに症状は進行します。

白内障を治療する点眼薬や内服薬はないため、手術で濁った水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入するのが主な治療法です。

また、白内障はほとんどの人がかかる病気であるため、症状が現れたときには早めに手術を行うこともおすすめです。

早期治療であれば手術の安全性も高く、多焦点眼内レンズであれば老眼対策にもなります。一方、白内障手術には高い技術を必要とするため症例実績が多い眼科を選ぶことが重要です。

深作眼科では、白内障手術の時間は実質4分と最短で行い、年間4,000件以上施行しており、これは日本で最多の手術件数です。

当院の白内障手術は、世界最高の技術力を持つアメリカ眼科学会から最高の評価を得ています。

また、当院では初期の白内障でも手術に対応しており、痛みを伴わない安全性の高い手術で治療を行います。

白内障の治療を検討している方、見え方が気になるという方は、お気軽に当院までお問い合わせください。